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Category : evo sportster

澱は底に溜まる






言葉自体は悪いけど、その意味は決して悪くないように思う。

2019年、成田からシカゴに向かう飛行機の中で隣の席になったMさんという女性がいた。座席に座るとき、「あー今回は外人さんがお隣かー」、と思ったらしいが、私もKohも日本人である(笑) 挨拶を交わしてそれぞれの席に座った。飛行機が離陸してしばらくすると隣のMさんはパッカーン!パッカーン!と豪快にビールを空けてグビグビと飲み始めた。キャビンクルーが通るたびにビールのおかわりを注文するMさんを見てKohが、「ねえねえ、エコノミークラスをあんなにも有効に活用している乗客を俺は初めて見たよ!」とか、「ねえ、あの人ビール代だけでも絶対に飛行機チケットの元は取れてるよ!」とか耳打ちしてくるから笑いを堪えるのが大変だった。Kohはそれまでビジネスクラス信者だったのだけれど、私と一緒に旅をするようになってからは必ず私が隣になるからエコノミーで充分だ、と嬉しいことを言ってくれる。



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空を飛んで何時間もすると一言、二言、話すようになってきて、Mさんがバージニア州で暮らす友達家族に逢いに行くということ、私達がカスタムバイクショウに出席する為にサウスダコタに向かうことなどを話したりして、すっかり私達は仲良くなり、Mさんのおかげで10時間近いフライトがとっても楽しい時間になった。そしていよいよシカゴに到着し、私達はそれぞれの目的地へ飛ぶ飛行機に乗り換える為、名残惜しくも笑顔でさよならをした。あんなに楽しかったのにもう二度と逢えないんだ、ていうか逢わないよね、だって別に飛行機の座席が隣になっただけだし。それなのに私は淋しくて淋しくて、不思議な気持ちになった。

愛煙家のKohが10時間近く絶っていたニコチンを摂取する為に喫煙所へ向かう。そこでさっき笑顔でさよならしたMさんが美味しそうに今度はタバコをスッパー!スッパー!と吸っていた(笑) 「Mさーん!」 私は嬉しくてMさんの側に駆け寄った。もう二度と逢えなかったはずのMさんと思いのほかめちゃめちゃ早い再会を果たした。2019年の8月だった。



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日本に戻ってからしばらくしてMさんが連絡をくれた。たったの数時間、別に飛行機の座席がたまたま隣になっただけなのに、SNSで私達を探して連絡をくれたのだった。それから私達は手紙(実際はメールなんだけど毎回手紙のような長文なので手紙と呼んでいる)のやりとりをずーっと続けている。Kohと旅をするようになってから、こういうことが時々起こるようになった。オートバイの神様が引き合わせてくれた人達。その出逢いは私達の人生を豊かにしてくれた。
2020年の8月に今度はシアトルに行く、と言うので、えー!私達もまた来年の8月はサウスダコタに行きますよー!と盛り上がって同じ飛行機にまた乗ろう!なんて言って笑っていたのに、2020年はとんでもない一年になってしまい私達の夢の再会は夢になった。夢も目標も予定も全部吹っ飛んだ2020年だったけれど、類は友を呼ぶ類友ならぬ、奇跡の友達キセトモからの明るくて楽しい便りにどれだけ励まされ笑わせてもらったことか。そして私たち自身もキセトモにとってそういう存在で在りたいと思う。








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そしてドンスポ




DTが自分の誕生日に購入したドンスポ。日頃の足にしながら仕事を終えた深夜にゆっくりカスタムを楽しんでいた矢先、無保険の車が突っ込んできて廃車。「よしこうなったらもっとかっこいいスポーツスターを創ってやるぜプロジェクト」 がKohの中で勝手に始まり、もはやDTの好みも理想も全部吹っ飛ばされて完全にKohの趣味と化し、 「実はこんなカフェ創ってみたかったんだよねプロジェクト」 になりつつあるドンスポ。もう好きにして、のDT.





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ついこないだまで愛しのブーエルと眠っていたくせして、今は麗しのドンスポと眠る日々。どちらも、「本気の気分転換」 という名の趣味タイム。こんな平凡で普通の日々が、ずっとずっと続きますよーに










ドンスポも続く・・・






いくらKohが、休みなく働くとか眠らず働く、とは言っても実際には体も休めますし居眠りもします。ただ一日仕事を忘れてどこかへ遊びに出掛けたり、夜眠って朝起きる、という事が全くないだけの話。


どちらかと言えば、体の疲れよりも気持ちの方を選ぶタイプで、気分がのらない日は一日中ソファに寝転がってオートバイの写真集なんかをずうっと眺めて過ごすこともある。結局はどんな日でもオートバイから離れることが出来ない性分なのだが、そんなふうにしていると突然元気になって仕事に戻っていくのが毎度のパターン。Kohだって人間なのだからそんな日があっても当然いいと思う。それに私はソファの上でのんびりだらだらしているKohを見ているのが嫌いじゃない。



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そのような特別な日を除いて大抵は、ソファで短い睡眠時間を何度か繰り返しながら24時間仕事を続ける。そして日々共通することは、人前ではほとんど食事を取らないということ。人というのはお客さんはもちろん、毎日を共にする従業員のこと。





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不思議な人です













ドンスポプロジェクト






工場の片隅で何やらガサゴソ始めたKoh... こ、これはDTが購入してすぐに一旦停止無視の車が突っ込んできて廃車になっちゃったスポーツスターではありませんか!そこで、「悔しいからもうこうなったらもっとかっこいいスポーツスターをつくってやるぜプロジェクト」 が発動。だがしかし、フェザーベッドフレームにエンジンが入らなくて初っ端からがっびーんとなっていたこのスポーツスター。先日ドンハブが届いたので早速合わせてみたくなっちゃったらしい。



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が、以前に南の方から送られてきたセリアーニオールドGPを見て動きが止まる、、、次の瞬間!!!



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激しく怒り狂う。 ど、どうした???





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常日頃から、「オートバイのカスタムをアートだなんて言っちゃぁいけないよ。」 と言っているKohが、「このアリン子ライザーのセンスの無さと技量の無さは許せん!」 と頭にきたらしい。ごもっとも。





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しかも熱が加わりすぎて変形して入らないっていう、、、名作オールドGPが可哀想。






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やっとこさ付きました。




で、このドンスポ(ドン君のスポーツスターなので略してドンスポ)に付けようと大切にしていたタンクをのっけてみたら、、、



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忍者タートルズみたいになった。 再び、がびーん





で、アリン子ライザーに頭にきていたKohが、ここのところずっと手直しをしているこちらのアリン子トライアンフ、略してアリトラ。


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何から何まで全然ダメなアリン子プライド、略してアリプラ。






















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