BayAreaCustmCycle.

あれ?

この、射手座たこ戦士(海賊?)と鼻息荒く歯を食いしばって全力で走る馬、、、どこからどう見ても奇才ホルストではありませんか!ということは、
もしや!!???!

そう!とうとう届きました、Kohがネスディガーだと信じて疑わなかったシムズディガーが(笑)
当時のオリジナルに戻してあげたくて調べに調べまくっていたら、オリジナルの写真を見つけて大喜びしたのも束の間、創ったのはネスではなシムズだった、というオチだったこのディガー。でもまぁどちらにしてもオリジナルに戻してあげたい愛は変わらない。
ちなみに、こちらのフレームは正真正銘(たぶん)、ネスのフレーム。の奥にあるのが、このネスじゃなかったシムズディガーのフロント。タイヤも当時のままのグッドイヤー。

このフレームに、今、まだアメリカに置きっぱなしになっているハーマンのエンジンを積んで日本に送ろうと考えていたのに、なぜかフレームだけが先に届いてしまった。とにかくいろーんなことが思い通りにいかないアメリカとの意思疎通。でも、楽しい。
しばらく眺めて楽しむのかなー、と思いきや、

届くや否や、片っ端からバランバランにしていくKoh. 一生懸命に探して見つけた当時のオリジナルの写真をもとに、ひとつひとつ丁寧に元に戻していく作業開始。もはやヘッドライトは交換済み。車両が届く前からヘッドライトのリング部分はゴールドメッキに出していたのだ。もう後ろ姿からも興奮しているのが分かる。体から集中の湯気がぼうぼう出ている。この湯気は心の底から集中しているときしか出ない貴重な湯気である。

仕事に行き詰まった時の気分転換用に購入したネス、じゃなくてシムズディガー。気分転換のはずが本気になりすぎて、もはや仕事以上に集中している。少しずつ楽しむはずが、もう今日中にやっちゃおうぜ的な空気になっている。私が思うに今夜はもう寝ないであろう、、、あー、何のための気分転換用のネス、じゃなくてシムズディガーだったのか。でも、こうなっちゃう気持ち分かるなぁ、
「ばらせばばらすほどさー、昔の僕はこんなものを一生懸命に真似して作ろうとしていたのか、と笑えてきちゃうよ!」 と嬉しそうに話すKoh. 当時の人々を尊敬する気持ちと、当時の造型や技術に憧れていた昔の気持ちと、昔の自分の力量と今の自分が持つ設備と技術とが重なって、今までぐねぐねと遠回りしてばかりだと思ってきた道が、実は自分を大きく成長させるための真っ直ぐな道だったことに気づかせてくれた。当時の、カスタムに人生を捧げて生きたすべての人々に想いを馳せながら(ネスもシムズもまだ生きてますけど)、秋の夜長のスーサイドはまだまだ続く、、、
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