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Suicide Customs inc

Date : 2017年01月

人生の道先案内人








ある日、一通の手紙が届いた。差出人はKohの人生の道先案内人の奥様。


「年賀状を読み、会長と二人で嬉しく思いました。坂口さん(Koh)の日々の努力が稔りましたね。これからも益々のご活躍をされることを楽しみにしております。一度二人でおじゃましたいと思っております。体にはくれぐれも気を付けて下さい。」




スーサイドを始めるまでの数年間、Kohはこの会長と奥様の許で毎日毎日それはもう必死で働いていました。来る日も来る日も溶接溶接、、、この日々があったから今日のKohの溶接の技術と知識と知恵がある。それ以前にも自動車の部品をつくる町工場で長い間働いていた若かりし遠い昔。Kohが図面を読めるのも、機械を動かせるのも、今思えばその経験があったからなのですが、当時はまさか自分がこうなるなんてことは本人すらも想像していなかったのではないか、と思います。

以前にもここに書きましたが、昼休みもろくに休憩することなく車の中でパンをかじりながら本を読んで勉強しているKohを同僚が見て、「へんなやつがいるぞ」と会社で噂になっていました。真夏のどんなに暑い日にも自販機の冷たい飲料水を買って飲むことはなく、いつも奥様が用意してくれるやかんに入ったお茶を飲んでいたKoh. そのような特異なKohの様子はしばらくして会長(当時は社長でした)の目にも止まったらしく、ある日会長が話しかけてきました。「君はそんなに勉強して金も節約して、いったい何をしようとしているんだい?」 Kohは素直に、オートバイのカスタムを職業にしたいんです、と答えました。すると会長は、「そんな金にならないような仕事は直ぐにダメになる、もっと金になることを考えろ」と言って去っていきました。その当時はその言葉の意味が分からなかったそう。その後も事あるごとに、経営とは何ぞや、を徹底的にたたき込まれたKohは次第に会長から言われた言葉の意味を理解し始めます。


今でも当時を振り返って、「会長に出逢っていなかったら、僕はとっくに商売に失敗していただろうなあ」と笑う。私が奥様にお会いすると必ず、「坂口君は元気?あの子は働き過ぎるから体に気を付けてと伝えてちょうだい」と言われる。こういう厳しいであろう人にこんなふうに想われるKohはつくづく立派な働き方をする人なんだと誇らしく思う。





20170124





仕事が出来る人は皆せっかち。歩くのも早ければ食べるのも早くて何をするのもとことん早い。会長と奥様がお二人でスーサイドに現れたのはこの手紙が届く前の午前中だった。そして長居は無用、さっさと帰っていく。









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お祝いで時計をいただいた。時間を意識しながら真剣に生きる実に会長らしい素敵な贈りもの。ありがとうございます。「君は今から人生の中でもっとも上がっていく時なんだと思う。上がったままそれを持続するという考え方もあるだろうが、上がったら必ず下がる時が来る。そんなとき君のことだから、もう一回やってやろうと思うだろう。そのときに、よし坂口君がそう言うのなら僕たちにももう一度手伝わせてよ!と言ってくれる人が君の周りに何人残ってくれているのか。それが君の今までの人生を問われる瞬間だぞ」 この時計を見るたびにこの言葉を思い出そう。












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