XLCR1000
再び、西へ。

興味のない人から見たらガラクタにしか見えないような昔のものを世界のどっかからほじくり出してきては命を吹き込み当事の姿に戻してあげる。心から素敵な仕事だなあ、と毎回感動する。ここには写ってないけれど、とんでもなく大昔のタイヤを譲っていただいた。もうほんとにこんなの道に転がってても誰も拾わないような(好きな人にはたまらないんでしょうけど)、そんなものをね、こうして蘇らせてあげるって凄い。

こっちも、そう。
物にも人にも歴史があって、それを知るのってとっても楽しい。一個のタイヤから、一晩中タイヤの話になって、明け方近くまでそれは続いて、眠る頃には一本の映画を観終わった後のような気持ちになった。いや大げさじゃなくてほんとに。

10月は私からの誕生日プレゼントとして、一ヶ月間スーサイドで一緒に暮らした。仕事以外何もない生活は不自由でとっても楽しかった。不便なのはお風呂のみ。贅沢を言えば台所も洗濯機も必要だったけど、まあでもそれもなんとかなりました。同じ生活をしてみて、ああKohの生活はこういう感じなのか、と知ることがいっぱいあった。朝ごはんがないのは大変だな、とか、出勤時間がなくて楽チンだな、とか。そしてなにより、とても私達らしく暮らせた10月でした。きっと、Kohも喜んでくれたと思う。
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