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Suicide Customs inc

Date : 2021年02月13日

bill wall leather.







「イズミちゃんてさー、長生きしそうだよねー」 とある人から言われたことがある。気を遣いすぎて空回りしまくり話し込んだあとは疲れ果てて寝込むタイプの私は、「そーなんですよ~あはははは~~~」 といつものようにヘラヘラ と笑いながら答えました。


あれは15年前のこと、冗談抜きで一歩も歩けなくなったことがある。台車につかまりながら仕事を続けていたらそのうち片方の足がもう片方の足の二倍くらいに腫れ上がり近くの皮膚科に行った。「あ、これね、毒性の強い虫に刺されたね。この毒がね心臓まで行くとあなた死にます。すぐに大学病院へ行って。」と真顔で言われた。そんなこと言われても仕事を休む訳にはいかない。そのまま仕事に戻って次の日も仕事へ行った。だけどもう台車につかまっても歩けない。また同じ皮膚科へ行った。そしたら、「あなたもうじき死ぬよ?死にたいの?」と叱られて今度は仕事へ戻らずそのまま大学病院へ。駐車場まで自分で車を運転して到着したが、もはや何処につかまっても一歩も歩けなくなっていた。人間の体は不思議なもので片方の足が元気でも、もう片方がダメだと一歩も前進できなくなる。片足ケンケンで行けばいいじゃん!と頭では思うのだがそれが出来ない。一歩も歩けなくなった私は通りかかった年配のご夫婦に「すみません、歩けないので病院の入り口まで行けなくて困ってるんです。」と泣きそうになりながら助けを求めると優しいそのご夫婦はすぐに看護師さんに伝えてくれて私はそのまま車椅子に乗せられ即入院になりました。その日の夜、車椅子に乗る私をKohがお見舞いに来てくれて困った顔をして笑っていました。

それから二年もしないうちに今度は原因不明の病気になり何度も救急車で運ばれ入院しました。そしてまた車椅子生活に。何週間も入院していてもKohがお見舞いに来るのは最初の一回くらい。具合が悪くて何も食べられずガリガリに痩せて血圧が上70下30という看護師さんも驚く数値をたたき出す私に滋養をつけさせようと当時私が大好物だった陳健一直伝というホントかウソかよく分からない油でギットギトのマーボ豆腐を食べさせるために入院先の大学病院から連れ出してくれたのだが、当然のどを通らず。帰りの国道23号線を走るときに夜空に打ち上がる花火を見ながら、一方的な愛情が空振りに終わって不機嫌なKohと具合が悪すぎてフラフラな私は真っ暗闇の大学病院へと戻った。その後も別の病院へ手術の為に再入院。当日病院まで送ってくれたKohには感謝しかないが、仕事の電話がかかってきて、「んじゃ俺行くわ」と病院の入り口で荷物と一緒に置いていかれたことは今でも忘れられない。次の日手術室から出てきてもKohの姿はなかった。ベッドの上で両目の端っこから涙がツーツー真っ直ぐに流れ落ちて耳に入った。

それからも、よく分からない現象が私の体に起こった。そのたびにスーサイドの鉄の階段から落っこちてH鋼に顔面を強打、シザーハンズのジョニーデップのような顔になった。その後もまた落ちて両膝が群青色になるほど強打、突然意識が飛んでは引っくり返る、そして運ばれる。意識が朦朧としたまま点滴を打たれているとKohから電話が鳴り、「入り口が何処だか分からない。何処にいるんだよ?」とイライラされる。私も分からないよ、だって意識ないまま運ばれてきたんだもの。カーテンの向こう側では外国人が医者に「醤油を一気飲みしちゃいけないよ」と注意されている。私はもうこの醤油一気飲み外国人と自分との違いが分からなくなってきて、また両目の端っこから涙がツーツーこぼれて耳に入った。中耳炎になるほど大量の涙が耳に入ったけれど中耳炎にはならなかった。どうやら耳は丈夫らしい。そしてまた不機嫌なKohとスーサイドへ戻り、そして働いた。


そんなことを何年も繰り返していたら、だんだん字が読めなくなってきた。いや文字は読めるんだけど文章が理解できない。スーサイドの経理を任されているのに数字も分からなくなっていった。頭の中が混乱して文字と数字が理解できない。こんなことは生まれて初めてで驚いた。そして私はどんどん役に立たなくなっていった。そんなある年末、免許更新の為に平針試験場へ行った。免許更新の日は決まって献血をする私はいつものように献血するはずだったのに、その日は体重が足りず献血が出来なかった。医者や看護師さんたちが何度も私に謝ってくる。泣けてくるからもうほっといてほしかった。そーかー、私はとうとう私の血さえも役に立たなくなってしまったのかー。情けなくて車の中でいっぱい泣いた。そしてまたスーサイドへ戻り働いた。2019年の冬のことです。


もうこの頃になると働く時間よりもスーサイドの事務所で横になっている時間のほうが長かった。そんな私に満額の給料を払い続けるKohはうんざりして私に怒鳴る。「おまえが横になってるのを見るたびにどれだけ俺のモチベーションを下げているのか分かってるのかー!」 そのたびにまた涙が耳に入っていった。そんなことを繰り返していた私に、冒頭の「イズミちゃんてさー、長生きしそうだよねー」 であった。



20210213




そんなパッパララリパッパーな私が今はこんなに長ったらしい文章が書けるようになった。明けない夜はないさ~、というお話の続きはまた今度。











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