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恐竜博士に逢いたいなぁ







人付き合いをしないKohなので友達と呼べる人もほとんどいない。「こんな歳になって友達と集まって何するんだよ、気持ち悪いだろ。仲間?なんだよ仲間って。仕事仲間だけで十分じゃないか」という人である。そんなKohが野暮用(とは言っても仕事です)があって夕方から都会へ出かけて行った。逢いに行った相手は高校時代からの友人Y氏。ひょんなことから一緒に仕事をすることになったふたりですが、お互いに似た者同士で、連絡をとらないなんて当たり前、用が無ければ何年も逢わない。KohにはYよりも実はYのお母さんに対しての強い感謝があって、昔から何度もその話を私にしていた。

ある日、まだ誰も起きていないであろう早朝にYの実家の近くの土手をひとり車で走っていたKoh青年。免許取り立てだったのか、運転を誤って土手の端っこから車ごと落っこちた。幸い怪我はなかったものの、落ちた車をどうしよう?と途方に暮れていたところ、ああそうだこの近くにYの家があったな!と思い出し、夜明け前だというのにY宅の玄関をたたいた。出てきてくれたのはYのお母さんだった。大迷惑な時間に叩き起こされたにもかかわらず事情を話すとロープ片手に土手まで来て一緒に車を引っ張り上げてくれた。そのときのことをKohは大人になってからもずっとずっと忘れられなくて、いつか恩返ししようと考えていた。それから何年も経ったある日、Yが結婚した。結婚式でYのお母さんに逢ったKohは、あのときはお金も全然なくて何もお礼ができなかったから、と心ばかりのお礼を渡そうとした。けれど、「あんたからは貰えないよ!」と受け取ってもらえなったらしい。そのことをまたずっとずーっと忘れなかったKoh. やがてYに子どもが生まれた。その子どもが後に私と仲良しになる恐竜博士R君なのだが、KohはR君に逢う度にお小遣いを渡す。そのお小遣いはちっちゃい子には多すぎるんじゃないの?という額なのだが、そんな価値も分からないR君は面倒くさそうにポケットに入れて公園を走り回るので、気がついたら砂場の上に落ちていてみんなが大笑いする、という実に微笑ましい幸せな時間を与えてくれる。恩返ししたくても返しきれない恩ばかりが増える。


久しぶりに逢ったってお互いに食事にすら誘わないので小一時間もしないうちに帰ってきた。たまにはもう少しゆっくり逢えばいいのに。それにしても、関西からスリッパを履いてやってくるYを誰も凄腕のアパレル関係者だとは気付かないと思う。頭ボッサボサで風呂も入らずまるで世捨て人のようなKohを誰も世界チャンピオンのバイクビルダーだと気付かないように。私はそういう価値観で生きてるふたりが大好きだ。




20170616




さて、そんな世捨て人風のKohが、ああそういえばあなた世界チャンピオンだったね、と思い出させてくれる凄まじいロッカーボックスの蓋が完成した。スピード・スターのためにKohがアルミと人生を削ってつくったロッカーボックスカバーである。












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