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sunny side up.





LAX空港からデトロイトへ向かう途中で心に残る素敵な家族に逢った。ヒスパニッシュ系と思われるその家族はおじいちゃんとおばあちゃん、そして私達よりも少し若い夫婦、そして三人の子ども達。Kohの目の前に末っ子の男の子が座った。左側におばあちゃん、右側にお姉ちゃん、その横におじいちゃん、パパとママとお兄ちゃんは私の右側に並んで座りました。
お姉ちゃんがピンク色の可愛いリュックからノートとカラフルなペンを取り出して静かにお行儀良く塗り絵を始めた。おじいちゃんも挑戦させてほしいとお姉ちゃんに色のアドバイスをもらいながら老眼鏡をかけて真剣に取り組み始めました(その後、子ども達が飽きてもおじいちゃんだけは搭乗手続きの放送が聞こえるまで塗り続けた。恐るべし集中力!)
みんながやっているとやってみたくなるよの末っ子の男の子が塗り絵のキャラクターの顔をぐるぐる塗りつぶして爆笑している。つられておばあちゃんも爆笑。お姉ちゃんはまったくもーみたいな顔で弟に塗り方を教えてあげていた。

「ねえ、あの男の子俺にそっくりじゃないか?」 Kohがつぶやいた。まあ私も最初っから思っていたけど笑っちゃうくらいそっくりだよね。「俺やっぱり先祖の誰かにこっちの血が混ざってんじゃないかな?」 真剣な顔で考え込んでいる。そーかもしれないねえと笑いながら退屈だったはずの空港の長い待ち時間はこの家族のおかげであっという間に楽しく過ぎた。


さていよいよ搭乗手続きの放送が。「ちょっとトイレ行ってくるわ」とKohが席を立ち去った途端、今まで私と目が合えばニッコリ笑い合うくらいはしていたその家族が一斉に私を取り囲んで質問してきた。「どこへ行くの?」 デトロイトです。「そーなの!?私達もデトロイトに行くのよ!デトロイトには何をしに行くの?」 デトロイトは乗り換えに寄るだけで日本に行きます。 「日本に?何日滞在するの?」 えーっと私達は日本人なので日本に帰るんです。「えーーー!あなた達ジャパニーズなの!?」

全力で質問をぶつけてくるおばあちゃんとママの隣ではにかんでるお姉ちゃんの横にパパがいた。どうしても言いたかったことを勇気を出して聞いてみた。「さっき娘さんが塗っていた塗り絵がとても美しかったので写真を撮らせていただけますか?」 パパはもちろんですよと言ってお姉ちゃんに伝えてくれた。はにかんでいた笑顔がもっとはにかんで塗り絵をリュックから出して見せてくれた。「とっても上手ね。すごく素晴らしくて美しい塗り絵を見せてくれてありがとう」とお姉ちゃんに言うとパパが、「娘を褒めてくれてありがとう」と言ってくれた。
床では末っ子の男の子がぐるんぐるん回転していた。「彼はね今から生まれて初めて飛行機に乗るから興奮しているんだよ」とパパが教えてくれた。彼はとってもグッボーイね!と私が言うとおばあちゃんがイエスイエスと男の子の頭をなでてあげた。

Kohがトイレから戻ってくると家族は蜘蛛の子を散らしたようにありがとうとバイバイを言って搭乗口の方へ行ってしまった。私は今の出来事を興奮してKohに伝えた。あなたがそばにいてくれたらもっと言いたいことをたくさん伝えられたのに。私の言葉が少なすぎてとても残念だったことを話すと、「バカだなあ、俺がいないから123のそばにきてくれて話しかけてくれたんだよ」と言っていた。




20180611




飛行機が離陸するとき、後ろの席から「ひーーーーひゃっほーーーーう!」と興奮が最高潮に達した雄たけびが聞こえた。絶対にあの男の子だと思う。Kohとお腹を抱えて笑った。あの家族の幸せがずっとずっと続くといい。











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