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Suicide Customs inc

 日常の作業や最新パーツを紹介します。

ベラルーシからこんにちは





「普通の生活をしていたら普通のものしか作れないんだよ」 とはKohの長年の常套句である。その言葉通りの生活を今も続ける45歳の冬、、、日本の冬って10年前はもっと寒くなかったでしたっけ?凍てつく工場の中、手の神経を全部持っていかれるほど冷え切った金属を切ったり伸ばしたりする作業の中で耳だけはどうしようもなくしもやけになっていたあの冬の寒さはどこへ?これが地球温暖化のせいだったとしたら、私は今世界中を恐怖と不自由に陥れている病原菌よりもずっとずっと怖いと思う。


話を戻しますが、普通の生活って何だろう?夕方になったら家族揃ってテレビ観ながらごはんを食べお風呂に入って眠るとか?日曜日には家族揃って大型モールでお買い物とか?せめてお父さんがいなくてもお母さんはいる、とか?そんな感じだろうか。だとしたらKohはちっちゃいときから全く普通の生活じゃなかった。蕎麦屋を営む家庭に生まれたKohは、早朝から深夜まで働く両親の代わりにばあちゃんの家に弟と一緒に預けられていた。寝たきりで動けないじいちゃんをつねったりつついたりして反射神経でビクッと動くおじいちゃんを見て、なーんだじーちゃん本当は動けるんじゃん!と喜んでいるような子どもだったらしい。聞いた時はサイテーだな、と思ったけれどもしかしたら独りぼっちで蚊帳の中でずーっと天井を見ながら寝たきりだったじいちゃんにとってKohにつねられたりつつかれたりして自分がビクッと動くたびに大笑いしてくれる孫との時間は楽しかったのかもしれないなーと思う。


少し大きくなってくると、もうばあちゃん家には行かなくなり両親の仕事が終わるまで弟と店の上にある住居でテレビを見たりしながら待つようになった。年末になると忘年会で店は団体さんのお客さんでごった返したらしい。両親は子どもの食事の準備よりもお客さんの食事を作ることに必死でKohと弟はいつも腹ペコだった。これだけ聞くと、なんて可哀想な子ども時代かと思うがそこはKohである。忘年会が終わった途端、さっきまでおっさん達がタバコの灰や唾を撒き散らしながら飲み食いしていた残飯を弟と一緒に、「おい!こっちにエビフライが丸々残ってるぞ!」「兄ちゃん!こっちには刺身があるー♪」とか言いながら食べまくるのが最高の幸せだったと言っていた。昭和の時代にはこれが普通だったのかもしれないが、いやでもやっぱりちょっと、いやだいぶ普通じゃないような気もする。少なくとも私は知らないおっさんの残した物を食べたことはない。



とにかくこんなふうに普通じゃなく育ったおかげで今でも普通が分からないまま生きている。こういう人は強い。悩まない。迷わない。そして人の話を聞かない。聞かないから信用もしない。信用しないから裏切られない。AMDで優勝した時に私の20年間を知る友人は皆口をそろえて私がKohの側に居続けたことを褒めてくれた。私の存在がKohにとって大きかったと褒めちぎってくれた。けれど当の本人であるKohは、「いずみはいつも俺に言うじゃないか、周りの人にもっと感謝しなくちゃダメだよって。だけど俺はそうは思わない。俺がここまでやれたのは誰のおかげとも思わない。俺が、俺自身がやったんだ。」 と言い切った。ハッキリクッキリ、スッパーン!と気持ちの良いくらいに言い切った。そこに私は居なかった。いや、確かにそうなんだけど、ちょっと、いやだいぶ淋しかった憶えがある。




20210212




まーそんなことはどーでもいいんだけど、12月に空輸で送ったものが今日届いたらしく、本当に大変な国で暮らしている友人を想うと絶望的に朝が弱い私すら一気に目が覚める朝になった。あなたの健康と安全を心から祈ってるよ。


















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