FC2ブログ

Suicide Customs inc

Category : Kockey

Motor Bike Expo2019 best of show.





毎朝歩いた道。会場へ行く前に必ず寄った八百屋さんに行くのも今日が最後。ここで買うオレンジを食べるのが毎日の楽しみだった。このトンネルを抜けるのも今日が最後。



20190120


20190120



トンネルの向こう側には毎朝たくさんの鳩が優しい誰かにもらう朝ごはんのパンを食べていて、その横に落ちてる落ち葉や石ころを拾いながら歩いた。歴史の深い景色を眺めながら、今ここにこうしていられることに感謝しながら毎日毎日通った道。



20190120







今日はいよいよ最終日。Motor Bike Expo2019のベストオブショウの発表の日。他にもいろいろな賞があるけれど、Kohが目指すものは1の文字。



20190120




そして見事Kohはそれを勝ち取った。

会場である人が私に質問をぶつけた。「やっぱり勝ちたいんですかぁ?」 私はすぐに「ええ、そのつもりで彼はここに来ていると思います。それ以外にここに来る理由はないんじゃないでしょうか」と答えました。Kohをよく知らない人から見れば勝つことに執着しているように見えるかもしれません。でも、Kohのここまでの道のりはそんな簡単で単純な言葉では表せられない。そのKohの、誰にも見せない深い心の部分は、きっと同じような困難な道をたどっている人たちにしか分からない。人は何でも分かったようなフリをしたがる生き物だけれど、同じ経験と苦労をしないことには本当のところは分かってあげられない。オートバイに人生を捧げ、ものつくりに人生をかけて生きているここに参加しているバイクビルダーの人々には少なくともKohの勝ちたい意味が理解できていると思う。だからこそ皆が称え合い、尊敬し合って、努力と根性で培った技術を競うことが出来るのだろう。




20190120




ステージの下で発表を待っていると、ちっちゃな男の子が私におもちゃのカブトムシを投げてきた。その隣にはもっとちっちゃい女の子がケラケラと笑っている。大切な発表の瞬間が目の前に迫っていたけれど、男の子と女の子が可愛すぎてカブトムシを投げ合って大笑いしていたら、気が付いたら大画面にSPEED STERが、しかもステージの上にKohがいた。え???近くにいる友人に「彼はどうしてあそこにいるの?」と聞いたら、「チャンピオンだからよ」と抱きしめてくれた。涙がドバーーーーーっと溢れて、空気を読めない男の子はそれでも私にカブトムシをぶつけてくる。女の子は突然の私の涙に「どうちたの?」といつまでも心配してくれた。女の子のママが涙の理由を教えてあげていた。全部ひっくるめて最高に幸せな時間だった。ありがとう、おめでとう、ありがとう




20190120



スッカラカンで始まったSuicideCustomsのブースは、最後こんなにも賑やかになりました。そして発表のあとずっと私を抱きしめてくれていた友人は画面左側のママ。右側はKohの理解者で友人でもあるパパ。ご夫婦はドイツからの参戦でした。ええ、彼らもKohの良きライバルです。


最後に、Kohを理解し知恵と技術を分け与え協力してくださったすべての皆さんに感謝します。ありがとうございました。真夜中のムチャブリに付き合ってくださったM&K誠氏、午前二時の電話で「Kohさんさえ心配でなければizumiさんが今から持って来ますか?」と快く引き受けてくださってありがとうございました。鳥目で夜の視界が悪くて中央分離帯に突っ込みそうになりながらもタンクとリアフェンダーを持って行ってほんとに良かった、うん今だから言える。そしてスペシャルサンクスはやはりしじみ研磨(仮)のHIROKICHISANGO!ビッグリスペクトを込めて心からのありがとうを贈ります。



そしてこの話はもちょっとだけ続きます

















Motor Bike Expo2019 in verona.美しい夜






次の日、土曜日ということで会場は人でごった返す。


20190119



相手が有名無名関係なく、自分の作ったものを理解し共感してくれる人には一生懸命に応えるKoh.





20190119

20190119


今から様々なことに挑戦していくであろう若者や今まで技術者としてエンジニアとして活躍してきた先輩方、沢山の人たちがSPEED STERに興味を持ってくれて本当に幸せ。




せっかくだから我々も少しだけ会場内を見てまわることにした。オートバイやカスタムにめっちゃくちゃ詳しい人(Kohのことです、念の為)とオートバイを見ることほど楽しいことは無い。ど素人の私がひとりで見たって、その技術や構造の何がどう素晴らしくてアイデアやデザインがどう優れているのかの半分も理解できないと思う。それを丁寧に簡単な言葉で詳しく説明してくれる人がそばにいると楽しさや驚きが何倍にもなる。しかも通訳もしてくれる特典付き。ひゃっほー



20190119


20190119



会場には大大大好きな友人知人もそれぞれのブースやオートバイを出していて、それはそれは楽しい時間だった。



さて、今日もお開きそろそろ帰りましょーか、というときに友人達に食事に誘われた。やったー!ということで7時にここに来てねと地図を渡され解散。



20190118



待ち合わせの場所へ行ってみると、そこはもうおとぎの世界が広がっていた。2000年前からずっとヴェローナの人々が守り続けてきた街。大好きな友人達と美しい街で楽しい時間を過ごした。誘ってくれてありがとう。




20190118




明日はいよいよ最終日。











Motor Bike Expo2019 in verona. Fred kodlin.Cory ness.Zach ness.




ブースに戻ってのんびりしていたら・・・



20190117



Fred KodlinとCory nessが突然SPEED STERを見に来てくれた!画面左側のお二人が口をあんぐり開けて信じられないという表情をしていますが、私達も全く同じ顔をしていたと思う。



20190117

20190117



2016年からずっとKohの執念を見守っていてくれたFredがSPEED STERについて熱く語ってくれている。




20190117


嬉しすぎて辺りをウロチョロして落ち着かないKoh、そりゃそーであろう・・・



20190117



とても写真嫌いがするとは思えないポーズ。しかも自ら画面に入ってくるという浮かれよう。もう頭と心は天を昇っているのだと思われる。



20190117



三人でしばらく話していた。あとから話した内容を少しだけ教えてくれたけれど、それを話してくれているときのKohの表情が、何とも言えない、満足そうな、力強い、良い顔をしていた。

「若い頃から俺も夢中でカスタムしてきたんだけど、途中で気が付いたんだよね、セオリーを壊してはいけないってことに。例えばNess(この場合はArenのことです)のディガーが好きで憧れてたまんなくて、どうにかそこに俺らしさを加えたくて必死になってた時期もあったんだけどそれは間違いで、NessのディガーはNessのものなんだよ。それをさ、誰かがアレンジしたりしてはいけないんだ。それから俺はずっと自分のスタイルを探し続けてる訳だけど、そう簡単には見つからない。でもきっと新しい形、新しいスタイルっていうのはあると思うんだよね。だから俺は死ぬまでずっと模索し続けるんだ」


あー、泣ける。 見つかるといーね!





さあそろそろ今日は帰りましょーか、と帰る準備をしようとしていたところに



20190117



「写真を撮らせてもらえますか」 とZach nessが突然やって来た。しばらくSPEED STERの写真撮影をして、それからKohにいろいろな質問をして、最後に一緒に写真を撮ってもらえますか?とお願いされた。




20190117




もちろんお断りする理由なんて一つも見つからない。最後の最後まで夢の中にいるような、そんな一日がこうして終わっていきました。これは1月18日金曜日の出来事。











Motor Bike Expo2019 King of verona.





Kohにとって生まれて初めてのMotor Bike Expoだった訳ですが、私達どちらの性格もしっかりと下調べをするタイプではないので、いったいどのようなショウでどのようなアワードがあるのかも把握せずに参加していた。平日の中途半端な時間に、「エントリーされたからステージの前までSPEED STERを持って来てくれる?」とオーガナイザーに呼ばれた。え?明日から週末でお客さんも増えてこれから盛り上がっていくのにもう発表なの?と二人して頭の中が「?」のまま言われた通りにステージの前までSPEED STERと一緒に移動した。



20190117



どうやらステージの前に並べられた10台がエントリーされて、この中から「King of verona」が選ばれるらしい。選んでくださる方々は、ドイツから審査員として招待されたFRED KODLIN Motorcyclesのフレッド・コドリン、アメリカからArlen Ness Enterprisesのアーレン・ネスのご子息であるコ-リー・ネス、そしてアメリカから?日本から?のchabott engineeringの木村信也氏、ハーレーダビッドソンユーロの偉い人(ごめんなさい、お名前を失念してしまった)。ステージの上に審査員の四人の方々が1点から10点のカードを挙げて採点していき、誰よりも高得点を出した人(カスタム)が優勝、という分かりやすくて平等な演出。それにしても、この日この瞬間までそんなことじぇーんじぇん知らなかったKoh ネスといえばKoh、Kohといえばネス、というほど(本人の中で)若い頃から憧れて憧れて尊敬して尊敬して尊敬し続けてきた。SPEED STERを見てもそれは一目瞭然で、元となっているのはネスが生み出したディガースタイルだと見る人が見れば分かる。それをご子息であるとはいえ目の前で評価してもらうのである。緊張は頂点に達したらしく、一台ずつ自己紹介するときに一言も言葉を発しなかったKoh。頭の中が真っ白になって言葉が一つも浮かばなかったそうだ。友人が「おまえ大丈夫か?とりあえずガムを噛んでリラックスしろ」とガムをくれた。ステージ上でKohが不貞腐れたような表情でガムを噛んでいるのはそういう理由です。
そしてフレッド10点、コーリー10点、ハーレーダビッドソンユーロ10点、会場が満点を叩き出すかと湧き上がる中、木村信也氏のまさかの9点で満点ならず(笑) でもね、これにはきちんとした理由があって、あとからちゃんとそれを説明しに来てくれた。この話はまた後ほど書きます。




20190117




というわけで、Motor Bike Expo2019 King of veronaに選ばれました。やったね!SPEED STER!!!




20190117




こんなことが人生に起こるなんて。若い頃から狂ったようにスポーツスターをぶった切って何台ディガーを作ってきただろう。タイムマシーンがあったらあの頃のKohに教えてあげたい、20年後に凄いことがあなたに起こるんだよ!って。ネスの写真集も当時の雑誌も見すぎてもうボロボロ、毎晩寝転がってネスの作ってきたカスタムバイクの写真を穴が空くほど眺めながら過ごした青年時代。それは中年時代になった今でもずっと続いている。
15年前にはなき無しのお金をはたいてフレッドのお店に行ったけど定休日で、帰り道どうやって帰ってきたのかも憶えていないくらい悲しかったこと。その10年後に再会したときフレッドの方から「おまえすげえバイク作るんだな」と声をかけてきてくれて飛び上がるほど嬉しかったこと。まさか同じステージの上に立つ日が来るとは・・・今までのいろんなことが頭に浮かぶ。



20190117



そしてこの9点の人。何度も目が合って何度も指差してきて優しく笑いかけてくるから涙が止まらなくなったじゃないか。長い長い年月の中でこういう再会の仕方もあるんだね。決して短いとは言えない20年の中で、変わったこともあれば変わらないこともある。今もお互いオートバイに携わっているので、もしかしたらどこかで会えるかなーくらいに思ってはいたが、まさかこんな場所で会うことになろうとは。人生ってほんと分からない。




20190117




もうこのあたりから涙がじょぼじょぼこぼれちゃって写真がまともに撮れない。



20190117



もうだめだ、写真がぐっちゃぐちゃ。驚きと嬉しいのと今までのいろーんな想いが溢れ出して手の震えも涙も止まんないや。でもいいの、写真がボケボケでもこういう記憶は頭と心に鮮明に残るから。




20190117




SuicideCustomsのスッカスカだったブースが、ちょっぴり華やかになりました。











Motor Bike Expo2019 in verona.





カスタムバイクショウには沢山の楽しみと刺激があるけれど、遠く離れた友人に逢える、というスペシャルな特典ももれなく付いてくる。



20190130




Aレサンドロ!!!




20190130




KUSTOM TECHのAレサンドロとは、もう10年以上の友情だけれど逢うのは何と今日が初めて!今まで何度か逢うチャンスはあったのだけれどいろんなことが重なって長年叶わずにいた。




20190117




もう笑顔がこぼれてこぼれて、こうして写真を見返している今も思わず笑顔がこぼれちゃう。




20190117




オートバイが大好きで大好きで大好きで、お互いに「ものつくり」に人生を捧げた者同志。AレサンドロのSPEED・STERを見てる瞳はキラキラ輝いていてとても美しかった。お互いに歳をとって細かい部分は老眼鏡が必要となったけれど、Aレサンドロの老眼鏡入れが歯ブラシセット入れを代用していたのを見て、うんなるほど通ってきた道も慎ましい生活も同じだから逢えなくとも友情は長く続いたのだなあ、と嬉しく思った。今回はAレサンドロのショップに行くために最後の一日のスケジュールを空けておいたのだが残念ながら都合が合わず。まあでもこうしてお互い元気に暮らしていることも確認できたし、これからもそれぞれの国でオートバイの部品を作り続けようね!












カウンター

プロフィール

suicideistoms

Author:suicideistoms
Welcome to Suicide Customs Blog

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

Top